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Offline - Book-list(2013)

初恋は叶わないって言うけどそれは真っ赤な嘘だと青い空に叫ぶ

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2013年7月14日発行/A5/P44/イベント価格:400円<残部少>
表紙:森鳥人様

<サンプル>

抱きしめる。
抱きしめ返す。

滴る汗をお互いに舐め、気持ちの良い場所を探す。
はあはあと荒い息は、どちらのものだろうか。
「好き――だ」
「ああ、俺も」
何度繰り返しても、伝えても、いい。
くちゅり、とローションを纏った指がアーチャーの狭間を探り。その秘められた場所を暴く。
「……んっ」
秀麗な眉が僅かに顰められる。
痛みはない。
けれども酷い違和感が彼を襲う。
それでも――なんとか力を抜いて、ランサーの指を受け入れる。専用に作られたぬめりは驚くほどすんなりとその指の挿入を助け――時間をかけて、二本、三本、と指を増やしてもその狭いアナルを傷つけることなく受け入れさせた。
小さくあえぐアーチャーが感じているのは、違和感だけではない。内側のある場所を指の先が掠めるたびに、そこから沸きあがる驚くほどの快感に身を震わせる。
「――すげェ、やらしいな、この穴」
「言う、な、バカッ」
「なんで? すっげえ可愛くてエロくて、たまんねェぜ? それに――こうして言われんの、好きだろ、アーチャー?」
耳元で低く囁かれて、真っ赤になって首を振るが、それは嘘だとすぐわかってしまう。
いやらしくて意地悪な事を囁かれるたびにすごく興奮してしまうのだ。
そうして。
見られている、という羞恥も。
小さくて狭いアナルが自分の指を受け入れてヒクつく様を、その興奮した瞳でじっと見詰められているのがわかって――その熱い視線にすら感じる。
「なあ、オマエの中、――柔らかくなった、よな?」
うわずった声で入れたい、と囁かれ。
「俺も――欲しい」
入れて、と言葉にして返す。
伝える。
全て欲しいのだと。
セックスしたからといってそれが約束になるわけではないと、わかっていたが。
それでも。
こうして誰にもあかさない身体の奥まで明け渡して。
自分がどんなに相手を好きでたまらないか、全てを委ねてもいいか、恥ずかしいことだって全て許すのだと――まるで己を全てその掌に乗せて差し出すように。
優しさや、甘さや、それだけではなく。
痛みだって――相手がくれるものなら全て。
ぐ――、と、酷い圧迫感と共に、ランサーの怒涛が狭いアナルを押し開き。狭くて誰にも差し出したことのない深い場所まで挿入される。
「あ――っ、は」
「はっ、すげ……っ」
そのあまりの快感に。ランサーが低く呻いて、我慢しきれずに腰を動かす。

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