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Fate クー・フーリン×エミヤ 偏愛サイト TOP画像/Crimo様

Offline - Book-list(2015)

そして世界が動き出す

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2015年8月16日発行/A5/P42/イベント価格:400円
表紙:森様

<サンプル>

「――っ、は」
 胡座をかいた膝の上に抱き寄せられたアーチャーは、己の尻の下で固く張り詰めはじめたランサーの欲望を感じて戸惑った。
 さきほどはアーチャーの口淫にまるで兆しもしなかったのに、抱きしめて口づけしただけでもこんなにも。
 大きな掌が腕を、背中を撫でる――まるで大切な宝玉を愛でるような優しい手つきに、アーチャーの強ばった身体がそれは愛撫であると受け入れ始める。
(違――う、嫌だ。これは……ッ)
 じゅ、と舌先を吸われ。歯で擦られる。
 ん、と己が声が甘さを帯びているのにアーチャーはしんそこ驚き――けれどもそれを止める術を知らなかった。
 慣れた手つきでアーチャーの服をはぎ取ると、ここ数日の飽食と手入れでしっとりと潤った肌に触れて行く。年齢を聞いていても、まるで幼い子供に悪戯しているようで罪悪感が沸き上がる。けれども。抱くと決めたからにはランサーの手には躊躇いなどなかった。
「あッ」
 薄い胸を撫でていた指が、僅かに色が違う突起を捕らえる。小さなそれの先端を指の腹で撫で、ゆっくりとその色が変わる周辺を擦る。男の乳首など飾りでしかない筈なのに、そうされるたびにじんわりと弄られたそこから不可思議な感覚が立ち上り――濃厚な口づけと共にアーチャーの身体の熱を上げ続けた。
 するり、と。
 尻に延びた手がその丸みを楽しむようにそこを撫でる。
「ん、ぁ……ッ」
「可愛い声だ」
 もっと聞かせろ、と。口づけの合間に熱く囁かれる。

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